リズムチェンジ入門:やさしいバッキング解説(PDF付き)
はじめに
こんにちは、小暮哲也です。今回は「リズムチェンジ」というジャズでよく使われるコード進行について、ギターのバッキングを中心にやさしく解説していきます。
このレッスンは、初心者の方や、なんとなくリズムチェンジって難しそう……と思っている方に向けて書いています。
前回は、リズムチェンジを実際に演奏している動画を何本かアップしましたが、「もっと中身を詳しく知りたい」「譜面だけではわからない」という声をいただきました。
そこで今回は、PDFで譜面を見ながら、このブログを読み進めてもらうスタイルで、コードの押さえ方や進行の流れを、丁寧に言葉で説明していきます。
動画とPDFはページの下にリンクを用意してありますので、ぜひ合わせてご活用ください。
リズムチェンジってなに?
「リズムチェンジ」というのは、1930年にガーシュウィン兄弟が作った『I Got Rhythm』という曲のコード進行をもとにしたスタイルのことです。
リズムが変化するわけではなく、「I Got Rhythm(アイ・ガット・リズム)」の循環コードを土台にした進行なので、そう呼ばれています。
この進行は、チャーリー・パーカーなど多くのジャズミュージシャンが使っていて、『Rhythm-a-Ning』などの名曲にも登場します。
リズムチェンジの基本コード進行
曲は大きく分けて2つのパートがあります。
Aパート(繰り返される部分)
B♭Maj7 → G7 → C-7 → F7
この「1-6-2-5」という進行を何度も繰り返します。
Bパート(サビ)
D7 → G7 → C7 → F7
それぞれ2小節ずつ。終わったらまたAパートに戻ります。
コードの押さえ方や具体的なフォームは、PDFに載せてありますので、そちらを見ながら読み進めてください。
コードの押さえ方(PDFとあわせて確認)
ここでは、演奏で使ったコードをいくつか紹介しながら、ポイントを説明していきます。
例:B♭6のフォーム
- 6弦5フレット(人差し指)
- 4弦5フレット(中指)
- 3弦7フレット(薬指)
- 5弦はミュート
コードフォームはPDFを開いて、手元で確認しながら進めるとスムーズです。
このあとに続くA♭dimやCm7、G7、C7なども同様に、押さえ方の解説はブログで、実際の形はPDFでという形で補い合うように構成しています。
サビ部分の工夫
サビの進行はすべてセブンスコードです。
D7 → G7 → C7 → F7
この部分も、フォームを少しずつずらすだけで対応できます。
また、コードチェンジが早く感じる場合は、メトロノームでテンポを落として練習するのがポイントです。80くらいのテンポから始めて、慣れてきたら少しずつ上げていきましょう。
代理コードとアレンジのアイデア
もう少し慣れてきたら、代理コードや半音上のドミナントを使って、コード進行に変化をつけてみましょう。
例えば、
- B♭のかわりにD7を入れてみる
- F7の前にF#7を入れてスムーズにつなぐ
といった工夫をすると、ぐっと音楽的になります。
難しそうに思えるかもしれませんが、少しずつ覚えていけば大丈夫です。今後のブログや動画でも、こういったアレンジについて紹介していく予定です。
練習のポイント
- メトロノームを使ってテンポキープ
- まずはAパートだけ繰り返して慣れる
- サビはゆっくりとコードフォームの確認から
- 代理コードなどは無理せずあとから挑戦
「この形でいいのかな?」と不安になったら、PDFを見てフォームを再確認してみましょう。練習のたびに少しずつ体になじませていけばOKです。
まとめ
リズムチェンジは、覚えることがたくさんあるように見えて、1つのコードフォームを覚えて繰り返すだけでも、十分楽しく演奏できます。
基本形をしっかり身につければ、そこから少しずつ自由なアレンジにも挑戦できます。
PDFと一緒に、演奏動画やこのブログを行き来しながら、少しずつステップアップしていきましょう。
演奏動画はYouTubeにもアップしています。実際の動きを見たい方は、ぜひそちらもチェックしてください。ブログのブックマークやチャンネル登録も大歓迎です!