4度音程のコード

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🎸ドリアンの「4度音程コード」を覚えよう!

こんにちは、ジャズギタリストの小暮哲也です。今回のテーマは、ドリアンの4度音程コードについてです。少し高度な内容ですが、40代〜60代の方にもわかりやすいように、できるだけやさしい言葉でご紹介していきます。

PDFもご用意していますので、動画と一緒にご覧ください。


🧩 ドリアンって何?

まず「ドリアン」というのは、スケール(音階)のひとつです。マイナースケールの仲間で、「明るすぎず、暗すぎず」といった独特な響きがあります。

ドリアンの代表的なコードは「マイナーセブン(m7)」です。たとえば、キーCで言うと Dマイナーセブン(Dm7) がドリアンとして使えます。

このドリアンの世界で、コードを“4度音程”で積み上げるというのが、今回のテーマです。


📖 4度音程でコードを積むとどうなるの?

ふつう、コードは「3度ずつ」音を重ねて作ります。でも、今回の方法は「4度の間隔」で音を積み上げていきます。

これは、昔ジョン・スコフィールドさんが教則ビデオで紹介していたもので、なんと20年以上前のVHSに載っていた方法なんです。

この方法を使うと、普通のコードよりも浮遊感のあるサウンドが作れます。ドリアン一発の伴奏や、2–5進行にちょっとしたカラーを加えたいときにぴったりなんです。


🧠 覚え方のコツ:ダイアトニックコードの「5度」を下げる

いきなり4度で積んでいくと難しそうですが、じつは簡単なコツがあります。

それは、普通のダイアトニックコードの“5度の音”を半音か全音、下げてあげることです。

たとえば、Cメジャー7(CM7)の5度は「G」の音。これを半音または全音下げると、4度音程のコードになります。

これを各ポジションでやっていくと、あっという間に4度音程コードが作れるんです。


🎼 実践してみよう:3つのルートポジションで覚える

PDFには、次の3つのルートポジションごとに譜例を載せています:

  • 5弦ルート
  • 4弦ルート
  • 6弦ルート

それぞれで、ダイアトニックコードを弾いて、5度の音を下げていく形で練習しましょう。

✅ 例:5弦ルート(Cメジャー)

  • Cメジャー7 → 5度の音(G)を半音か全音下げる
  • Dm7 → 同様に薬指の音を下げて調整
  • Em7 → Cの音を下げる
  • F → リディアンなので♯4の音が入る(ここは半音)
  • G7 → 5度を全音下げる

これを順番に練習することで、自然と指が慣れてきます。


🧪 どんな場面で使えるの?

このコードは、以下のような場面で活躍します:

  • ドリアンモードの一発ものの曲(例:So Whatなど)
  • 2–5進行のハーモニーをちょっとユニークにしたいとき
  • ペダルトーンの上でサウンドに広がりを出したいとき

🐶 おまけ:グランちゃん登場!

🎥 最後にちょっとだけ、グランちゃん登場

今回の動画では、最後に私の愛犬グランちゃんも登場します。
撮影当時は元気でしたが、2024年11月8日、静かに旅立ちました。

このチャンネルでは、たびたび動画に顔を出してくれて、ちょっとした癒しの時間を届けてくれました。
グランちゃんがいてくれるだけで、ほんわかした空気になる──そんな存在でしたね。

🔚 まとめ

  • ドリアンスケールの中で4度音程のコードを使うと、オシャレな響きになる
  • ダイアトニックコードの「5度の音」を下げるだけで作れる!
  • 実践では5弦・4弦・6弦ルートの順で覚えるとやさしい

この方法は、少しずつ自分の演奏スタイルに取り入れていくと、とても役に立ちます。

次回も、ギターの面白いアイデアをどんどん紹介していきますので、お楽しみに!

ご視聴&ご訪問ありがとうございました。