『丸の内サディスティック』をジャジーに弾いてみよう
はじめに
こんにちは、ギタリストの小暮哲也です。
今回は、椎名林檎さんの名曲『丸の内サディスティック』を取り上げてみました。ロックやポップスを普段演奏している方にも、ジャズの要素をちょっと取り入れてみたいときにぴったりな曲なんです。
かっこいいソロの作り方や、歌の伴奏のコツなどをお伝えしていきますね。
どうしてこの曲を選んだの?
『丸の内サディスティック』は、椎名林檎さんのセンスが光る曲です。もともとはシングルではなく、アルバムやカップリングとして発表された曲ですが、今ではたくさんの人がカバーしている人気の楽曲です。
コード進行は、グローヴァー・ワシントン・ジュニアの「Just the Two of Us(ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス)」に似ていて、実は「Just the Two of Us 進行」と呼ばれていたりもします。
この曲を通じて、ジャズにあまり触れたことのない方にも、「ジャズって面白いかも」と感じてもらえたらうれしいです。
たった4小節でできているコード進行
この曲のコード進行は、なんと4小節だけ。とてもシンプルなんです。
でもその分、コードをどうアレンジするか、どんなリズムで伴奏するか、ソロをどう乗せるかで、演奏の印象がガラッと変わります。
伴奏のポイントは、ちょっと跳ねたリズム(スウィング風の8ビート)。ピックよりも指弾きの方が合うかもしれません。ご自身のギターやスタイルに合わせて、いろいろ試してみてくださいね。
かっこいいソロのアイデア
ソロの部分では、ブルーススケールやペンタトニックスケールをベースにしてもOKです。ただ、ただの「スケール一発」ではなくて、コード進行に合ったフレーズを弾く意識を持つと、グッと音楽的になります。
短いかっこいいフレーズをいくつか覚えて、それをつなげていくような練習もおすすめです。
さらに、「Ab7」のようなコードでは、オルタードスケールやコンビネーション・ディミニッシュ・スケールを使ったフレーズも試せます。少し高度になりますが、面白い響きが作れますよ。
歌と伴奏のバランスも大切
この曲は、コードに合わせて自由に歌える部分も多く、伴奏のリズム感や押さえる場所によって、歌いやすさが変わってきます。
「このタイミングだと歌いにくいな」と感じたら、伴奏のリズムを少しずらしてみたり、コードの押さえ方を変えてみたりすると良いでしょう。
演奏しながら「歌っていて気持ちいいかどうか」を感じるのが、良い伴奏のカギになります。
おわりに
今回は、ジャズ的な要素を取り入れて『丸の内サディスティック』を弾く方法を紹介しました。
この曲を通じて、コードのアレンジやフレージングの工夫、そして何より**「ジャズって面白いかも!」**と思ってもらえたらうれしいです。
YouTubeでは実際の演奏もご紹介していますので、そちらも参考にしながら、ぜひご自身のギターでも試してみてください。
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