まず覚えるべき4つのフレーズ
こんにちは、小暮哲也です。
今回は「オルタードを理解する」シリーズ第6回目。
本当はここで完結にする予定でしたが、やはりオルタードは奥が深いので、全10回シリーズにすることにしました。
今回は、まず覚えておくととても役に立つ、基本の4つのオルタード・フレーズ(ライン)をご紹介します。
フレーズ①:2拍の短いライン
このフレーズは、#9や♭9といったテンションが入っていて、Cメジャーに解決するようになっています。
G7で2拍分弾いて、Cメジャー7にスムーズに解決する流れです。
弾く位置を変えることで、様々なポジションで練習できます。
フレーズ②:#11から始まる下降型フレーズ
このラインは#11の音から始まり、スケールの音を順に下降していくパターンです。
オルタードの音だけでできていて、とてもスケール的な響きになります。
ポジションの違いで弾けるように練習してみてください。
フレーズ③:♭9から始まり、スケールを降りるだけ
このフレーズは♭9から始まり、スケールをそのまま降りていくだけ。
解決先としては3度や5度の音に落ち着くことが多いです。
とてもシンプルで、オルタード初心者にも扱いやすいパターンです。
フレーズ④:7thから下降するライン
7度から始まって順に音を下げていく形です。
これも非常にスケールライクで、自然に響きます。
初心者のうちは、スケールそのまま上下に動かすような練習を繰り返すことで、ポジションに慣れることができます。
譜面について
上記4つのフレーズについては、PDFで譜面を用意していますので、そちらも参考にしてください。
実際にTAB譜に起こしても良いですが、自分でポジションを探して練習する方が、身につきやすいと思います。
フレーズとコードをセットで覚える
前回紹介した「裏コードのフォーム」と、今回のオルタード・フレーズを組み合わせることで、より理解が深まります。
たとえばG7のフレーズを弾くときには、裏コードであるD♭7のコードトーンを意識してみましょう。
なお、G7の5度の音(D)はオルタードスケールには含まれないため、目印にはしない方がよいでしょう。
D♭7(裏コード)の音やテンションを目安にしたコードとフレーズのセット練習が効果的です。
まとめ
今回ご紹介した4つのオルタード・フレーズは、すべて基本となるとても大切なラインです。
どのポジションでも弾けるように練習すれば、オルタードの感覚がどんどん体に染み込んできます。
次回は、第4回で紹介した「あえてオルタードしないフレーズ」と、今回のフレーズをつなぎ合わせて、より実践的な内容にしていきます。
お楽しみに!