オルタードを理解する前に知っておくべき5つのこと(その6)

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まず覚えるべき4つのフレーズ

こんにちは、小暮哲也です。

今回は「オルタードを理解する」シリーズ第6回目。
本当はここで完結にする予定でしたが、やはりオルタードは奥が深いので、全10回シリーズにすることにしました。

今回は、まず覚えておくととても役に立つ、基本の4つのオルタード・フレーズ(ライン)をご紹介します。

フレーズ①:2拍の短いライン

このフレーズは、#9や♭9といったテンションが入っていて、Cメジャーに解決するようになっています。

G7で2拍分弾いて、Cメジャー7にスムーズに解決する流れです。

弾く位置を変えることで、様々なポジションで練習できます。

フレーズ②:#11から始まる下降型フレーズ

このラインは#11の音から始まり、スケールの音を順に下降していくパターンです。

オルタードの音だけでできていて、とてもスケール的な響きになります。

ポジションの違いで弾けるように練習してみてください。

フレーズ③:♭9から始まり、スケールを降りるだけ

このフレーズは♭9から始まり、スケールをそのまま降りていくだけ。

解決先としては3度や5度の音に落ち着くことが多いです。

とてもシンプルで、オルタード初心者にも扱いやすいパターンです。

フレーズ④:7thから下降するライン

7度から始まって順に音を下げていく形です。

これも非常にスケールライクで、自然に響きます。

初心者のうちは、スケールそのまま上下に動かすような練習を繰り返すことで、ポジションに慣れることができます。

譜面について

上記4つのフレーズについては、PDFで譜面を用意していますので、そちらも参考にしてください。

実際にTAB譜に起こしても良いですが、自分でポジションを探して練習する方が、身につきやすいと思います。

フレーズとコードをセットで覚える

前回紹介した「裏コードのフォーム」と、今回のオルタード・フレーズを組み合わせることで、より理解が深まります。

たとえばG7のフレーズを弾くときには、裏コードであるD♭7のコードトーンを意識してみましょう。

なお、G7の5度の音(D)はオルタードスケールには含まれないため、目印にはしない方がよいでしょう。

D♭7(裏コード)の音やテンションを目安にしたコードとフレーズのセット練習が効果的です。

まとめ

今回ご紹介した4つのオルタード・フレーズは、すべて基本となるとても大切なラインです。

どのポジションでも弾けるように練習すれば、オルタードの感覚がどんどん体に染み込んできます。

次回は、第4回で紹介した「あえてオルタードしないフレーズ」と、今回のフレーズをつなぎ合わせて、より実践的な内容にしていきます。

お楽しみに!