Joe Passの理論8 これって本当に1−6−2−5?
今回は、また「代理コード」のお話です。
いきなり結論から弾くと、
B♭13 → E♭9 → A♭13 → D♭9
というコード進行になります。
これは、実は 3-6-2-5 の進行をすべて裏コードに置きかえた形なんですね。
ただ、こうやって全部裏コードにすると、パッと見では何のキーかわからなくなることがあります。
でも、元は「1-6-2-5」なんです。
ジョー・パス本人も「これが1-6-2-5になる理由がわからない。わかる人がいたら手紙をくれ」と、冗談を交えて言っていたそうです。
(※ちなみにジョー・パスは1994年に肝臓がんで亡くなっています)
要するに、「今までの理論を理解していれば、この進行も自然と見えてくるはずだよね?」ということなんですね。
たとえば、
「1-6-2-5」が「3-6-2-5」になった時、
3のコード=E7#9 と、
その裏コードである B♭13 は、クロマチックに動かせる関係にあります。
そう考えると、今回のようなコード進行も自然に導き出せるというわけです。
大事なのは、耳が慣れて自然に聴こえること。
今まで学んできたコードとあわせながら、ぜひ試してみてくださいね!