コード応用編(コードを展開させる)

コード応用編:展開形で覚える!

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はじめに

こんにちは、ジャズギタリストの小暮哲也です。

今回は「コードの応用編」として、**コードの展開形(転回形)**についてお話しします。すでに知っているコードを、どんどん展開させていく方法です。

「コードを100個覚えるのは大変!」と思っている方でも、この方法を使えば、少ない知識からたくさんのコードを理解できるようになります。


コード展開ってどういうこと?

コード展開(転回形)とは、コードを構成する音の順番を変えることで、違ったポジションで同じコードを弾けるようにするテクニックです。

たとえば、CM7(Cメジャーセブン)なら、

  • C(ルート)
  • E(3度)
  • G(5度)
  • B(7度)

この順番を入れ替えて、

  • E(3度)- G(5度)- B(7度)- C(ルート)
  • G(5度)- B(7度)- C(ルート)- E(3度)

というふうに、音の順序をずらしていきます。


展開形をギターで弾いてみよう

ギターでは、コードの展開形を使うことで、ネック上で滑らかにコードチェンジができるようになります。

例えば、6弦ルートのCM7を弾いたあと、3度をルートにした形へ移動、さらに5度がルートになった形へ……というふうに、音をずらして弾いていきます。

ポイントは以下のとおり:

  • R → 3度 → 5度 → 7度 → R… といった順でコードの構成音を展開していく
  • 同じコードでも、いくつかのポジションで弾けるようになる
  • 展開形を理解すると、伴奏のバリエーションが一気に広がる!

こんなふうに練習してみよう

展開形は一度覚えて終わりではなく、実際に曲の中で使いながら練習していくことが大切です。

【おすすめの練習方法】

  • まずはCM7やAm7などの基本コードを展開させてみる
  • 自分がよく使うコードで、ポジションの移動を試してみる
  • 曲のバッキングで展開形を取り入れて、響きの違いを感じてみる

特にバッキングで使うと、コードに動きが生まれてとても効果的です。


応用すれば無限の可能性

この展開の考え方は、

  • メジャー7
  • マイナー7
  • ドミナント7(7th)
  • マイナー7♭5(-7♭5)
    など、ほとんどの基本コードに応用できます。

さらに、テンション(9th、13thなど)も加えていけば、よりジャズらしい響きに発展させることができます。