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スケール練習って、ちょっと退屈…
こんにちは。ジャズギタリストの小暮です。
ギターの練習といえば、まずスケール練習を思い浮かべる方も多いと思います。でも、「スケールばかり弾いていても、なかなかジャズが弾けるようにならない」と感じたことはありませんか?
実は、僕自身もそうでした。
スケールを5つのポジションでしっかり覚えて、どの場所でも外さずに弾けるようになってきた頃──
「あれ? でもちょっと飽きてきたな…」と思ったんです。
音楽に直結する練習ってなんだろう?
同じ時間を使うなら、退屈なスケール練習よりも、もっと音楽的で楽しいことができないかな?と考えました。
そこで試したのが ビバップのテーマ を、ゆっくり・自分のペースで弾いてみる練習です。
たとえば、チャーリー・パーカーの曲を、自分に合ったポジションやフィンガリングで弾いてみる。
ピッキングの感覚も、自分にとって無理のないように調整して。
するとこれが、意外と楽しくて、どんどん夢中になっていくんです。
そして何より、実践的!
「テーマだけ弾く」でも、十分意味がある
使ってみたのは、チャーリー・パーカーの《オムニブック(Omnibook)》という楽譜集。
これはパーカーの名演がたくさん収録されている本で、多くのプレイヤーが持っている名著です。
注意点は、タブ譜ではなく五線譜のみということ。でもこれはむしろチャンス!
五線譜が苦手でも、テーマだけをゆっくり見て弾いてみると、自然と譜読みの力もついてきます。
しかも、チャーリー・パーカーのテーマは、とてもスピーディーで装飾音も多いので、そのまま弾くのは難しい…。
でもそれでいいんです。
自分のテンポで、自分の運指で、少しずつ慣れていくことが大事。
たとえば《Now’s the Time》から始めよう
練習曲としては、《Now’s the Time》《Confirmation》《Hot House》などが定番です。
「このレベルじゃ本番で演奏できないよな〜」という内容でも、練習としては本当におすすめ。
ちょっとヘビメタっぽい音になっちゃっても気にしない(笑)
大切なのは、指が動くようになること、音の流れを体で感じること、ジャズのフレーズに自然と触れることです。
指のトレーニングにもなるし、音楽にもなる!
このやり方、まさに**「実践前の準備運動」**にピッタリです。
スケールだけを何度も弾くより、こうやって実際の音楽の中で練習したほうが、指も、耳も、心も育ちます。
しかも気づいたら、あっという間に1時間たっていた──なんてことも!
「ただの練習」ではなく、「音楽を楽しむ時間」に変わっていくんです。
まとめ:ビバップのテーマで実践的な練習を
- スケール練習に飽きたら、ビバップのテーマをゆっくり弾いてみよう
- ポジションや運指は、自分に合った形でOK
- 楽譜はタブ譜がなくても大丈夫。テーマだけ読めばOK
- 指のトレーニングになりつつ、音楽的な感覚も養える
- おすすめの曲:Now’s the Time、Confirmation、Hot House など
おわりに
スケールをただ繰り返すよりも、実際の曲に触れながらギターを楽しむこと。
それが、ジャズ上達のいちばんの近道かもしれません。
ぜひ一度、チャーリー・パーカーのテーマを、ゆっくりゆったりと、あなたのペースで弾いてみてくださいね。