ウォーキング・ベースライン シリーズ
ウォーキング・ベースラインについて、6回にわたってシリーズ化し、少し掘り下げてディグってみようと思います。
はじめの3回は「基礎編」として、ジャズにおける半音の動きに対してウォーキング・ベースラインがどのようにアプローチするのか──という視点からお話ししています。
第4回〜第6回は、正直なところ自分自身の実演ではあまり使っていない内容です。また、これらは実際の音源を大量にコピーして編み出したテクニックというよりは、私自身の知識と発想をもとに組み立てたものです。
もしかすると、もっと良いウォーキング・ベースやコンピングに関する教則本もあるかもしれません(ちなみに私は、ほとんどの教則本は処分してしまいましたが・笑)。
内容としては、2-5-1の進行の中で使えるラインを分解し、ドリアン、ミクソリディアン、イオニアンの各スケール上でうまくハマるよう、メカニカルに構築していきます。
この考え方は、独自に曲をアレンジしたいときや、理論的な発想を深めたいときに役立つと思います。
ジャズだけでなく、ロックやポップスを演奏している方にもオススメのテクニックです。
それでは、第1回、いってみましょう!
ウォーキング・ベースライン No.1
まず2つのポジションを覚えます。


動画でも説明していますが、A7の押さえ方には3つのパターンがあります。すべて弾けるようになると、さまざまな場面で応用が利きます。
この譜面には載っていない、マイナーセブンのもう一つの形も、ダウンロードしたPDFに書き込んで覚えてしまいましょう!
ウォーキング・ベースラインの最も基本となるのが、「ウンパ奏法」と呼ばれるスタイルです。
……といっても、これは僕が勝手に名付けました(笑)。詳しくは動画をご覧ください。