Take the “A” Train
今回はジャズスタンダード中で最も有名な曲A列車で行こう!「take the a train」をレクチャーしてみたいと思います。
このA列車で行こう。。。
枯葉や酒バラの方が有名なんじゃないですか?
て思う方もいると思いますが、
そもそも枯葉はシャンソンだし
酒とバラの日々は映画音楽です。
その他ミュージカルの曲をジャズメンが取り上げてスタンダードになっていることもよくあります。
個人的な意見かもしれませんが、
本当のジャズスタンダードというのはジャズミュージシャンが作曲して広まっていったも言うのかなぁと思います。
デュークエリントンってどんな人?
私は次のように考えています。
ロックギターといえばジミヘンドリックス
ファンクといえばジェームスブラウン
レゲエといえばBob Marley
ブルースといえばBBキング
クラシック音楽の父と言えばバッハ
そして、ジャズの父といえば、何といってもデューク・エリントンでしょう!
デューク・エリントン楽団にあのマイルス・デイヴィスが誘われた時、自分の音楽をやりたいからと言う理由で断りに行った時、ビビりまくってたと言う有名なエピソードがあります。
ジョン・コルトレーンが憧れていたサックス奏者は誰だかご存知ですか?
それはジョニーホッジスと言うデューク・エリントン楽団のサックス奏者です。
そんな偉大なデューク・エリントンの代表曲がこのA列車で行こうと言う曲です!
そして面白いことにこのA列車で行こうと言う曲はデューク・エリントンが作曲した曲じゃないのはご存知でしたか?
ビリーストレイホーンという編曲・作曲家の作った曲です。
ビリーストレイホーンと言う人物はデューク・エリントンにその才能を買われて、ニューヨーク行きを誘われます。
その時、電話番号の書いた紙切れを渡されます。
ストレイホーンが駅に着いたとき、その紙切れを見てエリントンに電話をしました。
どの電車に乗ればいいんですか?
A列車に乗れ!
そんなエピソードから作られたとか言われております。
他に有名なところでは、Stevie Wonderのキーオブライフと言う全米だけで1000万枚以上
売り上げたとても有名なアルバムがあり、その代表曲のタイトルはSir Dukeといいます。
Isn’t She Lovelyではありません。
ギタリストはペンタトニックでほぼ弾けてしまうIsn’t She Lovelyを代表曲だと思っている人が多いみたいですが違います。
Sir Dukeのデュークはデューク・エリントンのことです。(デューク公爵)
歌詞の中にには、ベイシー、ミラー、サッチモ、エラ、キングオブサーデュークとあります。
カウントベイシー、グレンミラー、ルイ・アームストロング、エラ・フィッツジェラルドこのような素晴らしいパイオニアがいるけど
なんといってもデューク・エリントンだよねと言う歌詞です。
さらに面白いのは、作曲者のストレイホーンはゲイでエリントンは大の女好き。
そんなふたりが作り出したアメリカの芸術ジャズ!
その代表曲A列車で行こう!
面白いですよねw弾いてみましたので動画をご覧ください。
ショニーホッジスのフレーズとか盛り込んで工夫しながら弾いてみました。
ジプシーっぽいサウンドなのでニューヨーク行きと言うより、ローカル線な感じですがw