🎸 はじめに
こんにちは、ジャズギタリストの小暮哲也です。
今日は「シックスコード(6thコード)」について、超初心者の方にもじっくりお話しします。
「理屈で納得しないと音楽が始まらない」と考えている方も多いですが、実はそれでは本質を見失いがち。
今回は僕の独断と偏見に基づく超実践的な解説なので、不快に感じたらどうぞスルーしてくださいね(笑)。
❓ よくある2つの常識に疑問を投げかける
1️⃣ 「M7は半音ぶつかるから6thで表記すべし」?
- 教則書の意見
メジャー7thのルートと半音でぶつかるため、曲の締めは「6thコード」で書く方がいい。 - 僕の意見
ギターではその“ぶつかり”こそが色っぽく響く瞬間もあります。ブルースのドミナント7thだって、冒頭も終わりも7thで決まりますよね? - 結論
M7も7thも6thも、それぞれに終止感があります。まずは耳で心地よい響きを感じてみましょう。
2️⃣ 「6thコードはⅠとⅣの代わりだけに使うべし」?
- 教則書の意見
ダイアトニックコードのⅠ(トニック)とⅣ(サブドミナント)のメジャー7thを、6thで置き換えられる。 - 僕の意見
ブルースではドミナント7thがトニックになるのに、なぜ「ダイアトニック前提」で語り続けるのかが不思議。 - 結論
6thコードは、M7/7thの“マイルドな代理”としても機能します。どんな曲にも違和感なく溶け込む柔軟さが魅力です。
🌟 6thコードの隠れた正体:「6th add9th」
6thコードに9th(2度)を加えた「6th add9th(6/9コード)」を想像してみてください。
- 6thはM7/7thの13thとしても、
- 9thは両者のテンションとしても機能します。
つまり、6thコードはM7や7thと完全に別モノなわけではなく、理論的にもつながりをもつ“親戚コード”なのです。
🛠️ 使い分けの2つのシナリオ
- 「M7/7thは使いたくない」
作曲者が“半音ぶつかり”や“強い個性”を避けたい場面で、6th表記をチョイス。 - 「遊び心でM7/7thもOK」
ソロギターや小編成のセッションで、6th→M7→7thを自在に行き来しながら音色を楽しむ。
おまけ
動画では②のパターンをいくつか耳コピーできる例でご紹介しています。理屈で考えず、ぜひ真似してみてください。
🔍 まとめ:理論より先に「コピー」を
- 理論は道具の一つ。
- 心地よさを優先し、耳で判断しよう。
- 良い音だと思ったら即コピーが最速のインプット。
ひとこと
教則本を読むより、好きな演奏を繰り返しコピーしてみてください。
それが、あなた自身の音楽的直感を磨く最短ルートです。
— ジャズギタリスト 小暮哲也