ハーモニーの作り方①:メジャーコード編
🎸 動画連動レッスン|PDFなし(動画の内容をもとに記事化)
はじめに
こんにちは、ジャズギター講師の小暮哲也です。
今回は「ハーモニーの作り方」シリーズの第1回として、メジャーコードのハーモニーについてわかりやすく解説していきます。
この動画は少し前に撮ったもので、PDFなどの補足資料はありませんが、内容は今でもとても実践的です。
初心者の方や「コードのバリエーションが少なくて困っている」という方にも、きっとヒントになるはずです。
メジャーコードで何ができる?
私のレッスンでは、生徒さんにこんな質問をよくします。
「Cメジャー7を弾いてみてください」
すると、多くの方が1〜2種類の押さえ方しか知らず、それ以外にどうハーモニーを作ればよいかわからない、という状態になってしまいます。
でも実際の演奏では、トップノート(1番高い音)にどんな音を乗せるか、コードの音をどう動かすかによって、豊かなハーモニーが生まれてきます。
この講座では、そのヒントになるような考え方や具体的な押さえ方を紹介していきます。
ハーモニー作りの基本は「メロディとの関係」
まず大事なことは、メロディがどのコードトーンに乗っているかを意識することです。
- ルート(1度)
- 3度
- 5度
- 7度 など…
コードの中で、メロディがどの位置にあるかを考えることで、自然なハーモニーが生まれます。
たとえば、
- トップノートが「ド」なら…C△7の基本形
- 「ミ」なら…3度がトップに来る明るい響き
- 「ラ」なら…6(ナインス)の音を含むコードに展開可能
というように、トップノートからコードを組み立てていく発想がとても役立ちます。
コードを作るときのポイント
- 押さえ方は1つではありません。ルート位置や弦の組み合わせを変えることで、何通りものバリエーションが生まれます。
- 6弦ルートのCメジャー7、5弦ルートのCメジャー7、4弦中心のヴォイシングなど…
- コードトーンを減らしてスッキリさせたり、テンション(9th, 13thなど)を加えたりして色を変えてみましょう。
メロディとハーモニーの関係を理解しよう
たとえば、スタンダードナンバー「My One and Only Love」のような曲の最初のコードがCメジャーだとして、メロディを見ながらハーモニーをつけていくと、
- Cのルートで支える
- Aマイナーに関連づける
- トップノートに注目して押さえ方を工夫する
といったように、メロディを中心に考えることで自然で美しいコードが選べるようになります。
まとめ:まずはCメジャーから広げよう!
今回は「Cメジャー」のコードを使って、ハーモニーの基本的な考え方を紹介しました。
- トップノートの音を意識する
- コードの構成音と位置関係を考える
- 同じコードでも複数の押さえ方を使い分ける
といった内容を、動画では実際の演奏例とともにお話ししています。
この発想が身につくと、イントロを作るときや伴奏するとき、そしてソロを弾くときにも、音楽に自分なりの色を加えることができるようになります。
次回予告
次回は、2度マイナーである「Dマイナー7」を使ったハーモニーの作り方を解説します。
Cメジャーに慣れてきた方は、ぜひ次のステップへ進んでみてくださいね。
ブログでも、引き続きやさしく丁寧に解説していきます。
それではまた次回、お会いしましょう!