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【テンションコードを弾いてみよう!】
― ジャズの響きをもっと豊かに ―
ジャズギターには、ちょっと大人っぽい響きがありますよね。
それを生み出している要素のひとつが テンション と呼ばれる「ちょっと足された音」です。
この記事では、テンションコードって何?というところから、実際のコードフォームまで、やさしく順を追ってご紹介していきます。
■ テンションって何?
音楽の言葉で「テンション」とは、コードにあとから足される音のことをいいます。
たとえば、ふつうのCメジャーセブンス(C△7)に、さらに「9」や「13」などの音を足すことで、
よりジャズらしい響きが生まれます。
🎵 コードにも「ドレミファソラシド」がある?
テンションを理解するには、「コードにもドレミファソラシドがある」と考えてみましょう。
通常、ドレミファソラシドの音階には「1〜8」の番号が振られていますが、
テンションはその上の数字、「9(ナインス)」「11(イレブンス)」「13(サーティーンス)」などを使います。
これらは、スケールを2周目に入ったときの音なんです。
❌ Cメジャー“14th”とか“15th”なんて聞いたことないですよね?
✅ よく出てくるのは「9」「11」「13」、そしてそれにシャープやフラットがついたものです。
■ メジャーセブンス系のテンションコード
Cメジャーセブンスに、テンションを加えていきます。
🎸EX 1:C△9
→ メジャーセブンスに「9番目の音」を足したコード
📷 図:EX 1

🎸EX 2:C6/9
→ 6度と9度、どちらも入ったコード
📷 図:EX 2-1

🎸EX 3:C△13
→ 13番目の音を加えた、明るく広がりのある響き
📷 図:EX 3-1(2枚あります)

🎸EX 4:C△13(5th入り)
→ 5度を含めてしっかりと響かせたい場合のフォーム
📷 図:EX 4

🎸EX 5:C△7♯11
→ 11番目の音を半音上げた、浮遊感のある響き
📷 図:EX 5

🎸EX 5:C△7♯11
→ 11番目の音を半音上げた、浮遊感のある響き
📷 図:EX 5
他にもテンションコードはたくさんあるので まずはPDFをダウンロードして動画と一緒に学んでください。

■ マイナーセブンス系のテンションコード
マイナーセブンスのコードにも、テンションを加えることができます。
基本的には「9」「11」「13(使う場合もあり)」です。
このセクションのコードはすべて図【EX 2-1 〜 EX 2-11】に対応しています。 こちらもPDFでまとめておりますので、まずはダウンロードしてゆっくり動画と照らし合わせてください。

■ ドミナントセブンス系のテンションコード
ドミナントセブンス(C7やG7など)は、テンションがもっとも多く登場するコードです。
ジャズらしい「不安定だけど魅力的」な音がここに詰まっています。
よく使うテンション
- ナチュラルテンション:9、13、11
- オルタードテンション:♭9、♯9、♯11、♭13
→ この「オルタードテンション」は、ジャズ独特の色気のある響き!
🎸G7を例にして弾いてみましょう
まずは6弦ルートのG7フォームを作って、そこにテンションを加えていきます。
🎸EX 3-1:G7(9)
→ ふつうのG7にナインスを追加
📷 図:EX 3-1
セブンス系
🎸EX 3-2~3-6:♭9、♯9、♭13などを1音ずつ足す
→ ちょっとずつ変化を加えていきます
📷 図:EX 3-2 ~ EX 3-6
🎸EX 3-7:ナチュラルテンションの組み合わせ
📷 図:EX 3-7
🎸EX 3-8~3-9:ナチュラルとオルタードを組み合わせたテンション
📷 図:EX 3-8、EX 3-9
このセクションのコードはすべて図【EX 3-1 〜 EX 3-14】に対応しています。 こちらもPDFでまとめておりますので、まずはダウンロードしてゆっくり動画と照らし合わせてください。

■ 5弦ルートのテンションコード
5弦をルートにしたテンションコードは、テンションを乗せる位置が少し変わります。
6弦ルートの場合:
- 1弦で9th系
- 2弦で13th/11th系
5弦ルートの場合:
- 1弦で13th/11th系
- 2弦で9th系
これらのコードは【EX 3-15 ~ EX 3-22】の画像にまとまっています。
📷 図:EX 3-15〜EX 3-22

■ まとめとアドバイス
- テンションとは、コードに彩りを加える“スパイス”のような存在。
- まずは「9」「11」「13」だけ覚えればOK。
- それぞれに♭(フラット)や♯(シャープ)をつけると、より複雑でジャズらしい響きになる。
- 動画とPDFを照らし合わせながら、まずはフォームを真似して“音”を体感してみましょう。